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雑誌『歴史群像』2015年10月号(No.133)読了

「雑誌『歴史群像』2015年10月号(No.133)」を読みました。

この号の特集は以下の通り。
第1特集「帝国海軍軍備計画 1941~1945」
第2特集「地中海航空戦」
第3特集「シュリーフェン計画という神話 その虚像と実像」

「帝国海軍軍備計画 1941~1945」は、日本海軍は結局のところ戦前に保有していた戦力のみで戦い、「作りながら戦う」とした戦前の計画は全く機能しなかったという話。なんとなく熊本の震災避難計画を見るような話です。「敵」とか「自然」とか、こちらの都合など考慮してくれるはずのない相手に対する計画を立てるのは非常な困難が伴いますが、それにしても想定が甘すぎるのは70年を経てほとんど進歩していないようです。

「シュリーフェン計画という神話 その虚像と実像」も、事前の計画の想定が甘すぎるとうう話で、これは日本人のみならず人類共通の課題であるようです。人間は根本的には想定したことにしか備えることができません。東日本大震災以来、「想定外は許されない」などと声高に叫ぶ人々がいるようですが、そんなことは原理的に不可能です。不可能なことを要求するのは、私には至って無責任な行為に見えます。

その他の記事では「”鉄炮足軽”木下弥右衛門」は面白かったですね。木下弥右衛門とは豊臣秀吉の父とされる人物のことですが、息子・秀吉の知名度に比して不明点が多すぎる人物です。本記事では、この謎多い人物の実像に迫ろうと挑戦しています。状況証拠からの推測に推測を重ねている感は拭えませんが、木下家は実は貧農ではない、など、興味深い論考が繰り広げられています。また「カメハメハ大王のハワイ統一戦争」も面白い記事でした。こちらは私自身がほとんど知らない話題だったので、純粋に知的好奇心を満たす記事として楽しめました。

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