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雑誌『歴史群像』2015年8月号(No.132)読了

「雑誌『歴史群像』2015年8月号(No.132)」を読みました。

この号の特集は以下の通り。
第1特集「ブーゲンビル島沖航空戦」
第2特集「東部ニューギニア攻防戦」
第3特集「失われた戦争終結への道」

この号は去年、つまり戦後70年の年の8月号ということで、「戦争の潮目はこの時変わった」との視点で、第1特集で日本海軍、第2特集で日本陸軍、第3特集で大本営において、戦局が暗転していく過程を描きます。「東部ニューギニア攻防戦」では、大した決戦も無いままジリジリと力負けしていきます。「失われた戦争終結への道」ではミッドウェー海戦以降は場当たり的な対応を続けて、そもそもの目的であった中国の屈服も忘れて太平洋戦線にのめり込み、何も成し遂げられないまま全方面で身動きが取れなくなっていきます。失敗するときというのはこういうものではありますが、どこかで敗勢に気付いて諦める決断が必要だったのですが、天皇の下に政府と陸軍と海軍が並立する体制では誰も決断できないのも道理です。

他に面白かったのは「応永の外寇」ですね。これは1419年に朝鮮王朝が対馬に攻め寄せた事件です。私はこの出来事自体は知っていましたが、詳細は全く知りませんでしたので、非常に興味深い記事でした。日本側にも朝鮮側にも複雑な事情があり、結果として中途半端な軍事衝突として終わりました。この事件における一番の見どころは対馬宗氏の立ち回りですね。地政学的に特殊な位置にある対馬の島主としての宗氏のふるまいは、日本、朝鮮の中央に比較してはるかに現実的で、賢明に見えます。

「ソ連邦崩壊」も面白い記事でした。もう若い人にとってソ連は歴史上の存在と化しているようですが、私の記憶では東欧の民主化やバルト3国の独立などの大事件のあと、ロシアの存在が大きくなっていく中でいつの間にか「ソ連」は無くなっていたような印象でした。その内実も、あれから25年以上を経て、ここまで解明されたのですね。

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