雑誌『歴史群像』2014年8月号(No.126)読了
「雑誌『歴史群像』2014年8月号(No.126)」を読みました。
この号の特集は以下の通り。
第1特集「帝国海軍軍備計画 1922~1941」
第2特集「ノモンハン航空戦」
第3特集「蒙古襲来」
巻頭特集の中でおもしろかったのは「蒙古襲来」ですね。蒙古襲来の一級資料とされる「八幡愚童訓」について、これは神社関係者が神威を強調するために武士の苦戦を際立たせる作為が働いている、という前提の元に、「蒙古襲来絵詞」と合わせて読み解く記事。実際には武士団はモンゴル軍に対して苦戦するどころか終始優勢に戦っており、台風は助けにはなったものの、もし台風が無くとも日本がモンゴル軍に征服されるようなことは無かっただろう、という話で、かなり興味深い内容でした。
ノモンハン航空戦は、日本の優秀なパイロット対ソ連の物量、という構図の中で、物量に敗れていく話。後の太平洋戦争でアメリカを相手に同じ構図が繰り返されますが、しかしアメリカを相手としたのは海軍で、ノモンハンを戦ったのは陸軍。陸軍の軍用機は海軍のゼロ戦などに比べて防弾の面などでノモンハンに学んでいる部分があるそうです。このセクショナリズムも日本の馬鹿げた欠点ですけどね。
他の記事では「乃木希典の奉天会戦」は通説とは異なり、奉天での第3軍はちゃんと戦っていたという話。かなり綿密に筋立てた主張で、もっともらしいように読めました。このような通説への挑戦記事は大いに歓迎したいですね。「ディエップ強襲上陸」は、連合軍側もいろいろ政治的な問題を抱えていたことが分かる記事です。しかし、このような失敗からも教訓を得てノルマンディーに活かしている点は日本とは違っています。
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