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2015年6月

雑誌『歴史群像』2014年2月号(No.123)読了

「雑誌『歴史群像』2014年2月号(No.123)」を読みました。

この号の特集は以下の通り。
第1特集「幻のアウトレンジ戦法」
第2特集「アルデンヌ航空決戦」
第3特集「豊臣大名 黒田官兵衛孝高」

「幻 のアウトレンジ戦法」では、歴史上は発生しなかった艦隊決戦がもし戦われたならば、日本海軍の「アウトレンジ戦法」は見込み通りの威力を見せ付けたのかを 検証する記事。日本海軍は練度が高いと言われていますが、実際の海戦での命中率はそれほどでもないことが示されます。私も誤解していましたが、アウトレン ジ戦法は敵の射程外から一方的に攻撃して敵を撃滅するような戦法ではなく、「先制の一撃」は射程外から加えるものの、好機に乗じて決戦距離に近迫して一挙 に敵を撃滅する、という戦法だそうで、アウトレンジから撃つのはあくまで最初の一撃だけなんですね。

「豊臣大名 黒田官兵衛孝高」は去年の大河ドラマ便乗企画ではありますが、「軍師」などという概念は戦国時代当時には無く、官兵衛の生き方も軍師のイメージとはほど遠いものであることが示されます。なかなか良い記事です。

他 には、「タイ王国戦史」がおもしろかったですね。第二次世界大戦においてタイは戦局に影響を与えるような存在ではなく、その存在が注目されることは日本に おいてはほとんどありません。そのタイの視点から見た第二次世界大戦。日本が国家の存亡を賭けて戦ったように、タイも自国の存亡を賭けて外交に臨みまし た。小国の悲哀と、それを乗り越える爽快感のある記事です。

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雑誌『歴史群像』2013年12月号(No.122)読了

「雑誌『歴史群像』2013年12月号(No.122)」を読みました。

この号の特集は以下の通り。
第1特集「第二次上海事変」
第2特集「戦略分析 ブラウ作戦」
第3特集「薔薇戦争」

第二次上海事変は盧溝橋事件で始まった「北支事変」が「支那事変」へと変貌し、日中戦争が局地戦から全面戦争に突入する契機となった出来事。この時期の日本軍は、その後の太平洋戦争緒戦の快進撃の印象もあって中国軍に対して圧倒的に強かったように思われていますが、第二次上海事変では戦死約1万、戦傷約3万、合計約4万の人的損害を受けており、「楽勝」というにはあまりにも大きな犠牲を払っています。

薔薇戦争は15世紀のイギリスの内戦。約30年間にわたって数度の軍事衝突が繰り返される、グダグダな印象の戦争です。思えばイギリスはこの直前まで英仏百年戦争を戦っており、こちらも似たような内容の戦争でした。おそらく、戦争をこのような展開にしてしまう何らかの社会構造の要因があるのでしょう。

他の記事では、「真説 清州会議」は面白かったですね。後に太閤記で広められる劇的な展開のほとんどは同時代資料では裏付けが取れず、実態はむしろもっと地味というべきか、会議らしい会議であったようです。「江藤新平と『佐賀の変』」は面白かったのですが、異常に佐賀側に同情的な内容。著者は靖国神社関係の著書をものしていますので、右寄りの思想の持ち主なのでしょう。

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