雑誌『歴史群像』2012年4月号(No.112)読了
「雑誌『歴史群像』2012年4月号(No.112)」を読みました。
この号の特集は以下の通り。
第1特集「ソ連赤軍の誕生」
第2特集「姉川の戦い」
第3特集「壮絶!義烈空挺隊」
ソ連は崩壊から今年で23年目(12月26日で丸23年)ということで、その当時まだ生まれていなかった人はもちろん、当時幼かった世代も含めて、若い人たちの間ではソ連を知らないという人が多くなってきていると聞きます。社会主義は「人類史上最大の実験」などとも呼ばれますが、その実験に伴う被害を考えると、ずいぶんと高価な実験でした。
ソ連建設時の歴史を見ていると、後世の歴史を知っている身としては意外な経緯もあったりします。例えば、ポーランドは第二次大戦時にソ連、ドイツ双方の攻撃により分割され、その後独ソ戦の戦場となり、戦後は共産主義陣営として圧政に苦しんだという歴史の被害者の印象がありますが、ソ連建設時には軍備の脆弱なソ連に対して攻撃をしかけ、勝利して領土を割譲させています。スターリンのポーランド侵攻の背景にこのときの恨みがあったのかどうかは知らないのですが、ある意味では自業自得と言えなくもありません。
「姉川の戦い」は新解釈が提示されていて、おもしろい記事です。現地踏査や史料の緻密な分析により、非常に無理のない現実的な解釈が展開されています。この解釈であれば、尾張統一、美濃侵攻、上洛戦と戦い続けてきた尾張兵が突如「弱兵」の汚名を着たり、負けたはずの浅井・朝倉がその後も信玄病没まで有力な敵対勢力であり続ける、と言った不自然な状況を自然に解釈することができます。優れた解釈です。
他には「キューバ危機」は緊迫感のある記事で面白かったですね。ややフルシチョフ側の分析が甘いように思えるのは資料の制約の問題でしょうか。「日本騎兵発達史」も「秋山好古スゲー」と思えるよい記事です。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)


最近のコメント