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2012年1月

戦国驍勇伝読了

歴史群像シリーズ特別編集「【全国版】戦国驍勇伝」を読みました。

「精強家臣団」、「武将群雄譜」に続いて、マイナー武将救済本です。ただ、こちらは左の2冊に比べてややメジャーな武将を扱っていて、確かに扱っている人数は多いものの一人当たり2~4ページを割り当てていて、記載内容はやや深くなっています。

ちょっと数が多いですが、掲載武将の一覧を載せてみます。

伊勢宗瑞
三好長慶
斎藤道三
織田信秀
宇喜多直家
顕如
片倉重綱
上杉景勝
北条綱成
山県昌景
本多忠勝
柴田勝家
立花道雪
羽柴秀長
吉川元春
小早川隆景
黒田官兵衛
鍋島直茂
柿崎景家
石川数正
井伊直政
斎藤利三
滝川一益
足利義昭
仙石秀久
今川義元
武田信繁
浅井長政
斎藤義龍
毛利隆元
長宗我部信親

以上、31名。結構、いい面子だと思います。
中には片倉重綱(景綱ではない!)とか、柿崎景家とかちょっとマイナーな武将も混ざってますが、そこは戦国好きにとってはむしろプラス得点でしょう。

内容も伊勢宗瑞は実は通説よりも若かった可能性があるとか、上杉景勝は謙信の養子ではなかったとか、羽柴秀長は秀吉の実弟(異父弟ではなく同父弟)とか、いろんな新説が紹介されていて面白いです。
歴群シリーズの中では久々にヒットでした。

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戦国武将群雄譜読了

歴史群像シリーズ特別編集「戦国武将群雄譜」を読みました。

副題が「国人・大名・異能衆伝」となっており、要するに「ピン」では
一冊の主役になるほどのネームバリューはないがそこそこ有名な
中堅どころの戦国人たちを救済しようというのが、おそらく本書の
趣旨なのでしょう。

記載は公称「300名超」だそうで、私はきっちり数えてはいませんが
とにかく多数の人物の記事が初めから最後まで並んでいます。

全国で取り上げられている大名家は以下の通り。
・東北…最上、蘆名、南部、津軽、秋田
・関東周辺…佐竹、結城、里見、真田、徳川
・東海・北陸…織田、朝倉、浅井
・畿内周辺…足利将軍家、六角、九鬼、三好、本願寺、雑賀、北畠、赤松、豊臣
・中国・四国…大内、村上、吉川、小早川、宇喜多
・九州…少弍、松浦、宗、神代、有馬、大村、菊池、相良、阿蘇、伊東、肝付

これらに加えて、各地方ごとに大名に属さなかった独立小勢力が
小記事にまとめられており、さらに、
・学者・医者
・忍び・異能者
・天皇・公家
・女性
・茶人・文化人
・商人
・僧侶
・剣豪
といった人々が載っています。

大名家でいうと、武田、上杉、北条、毛利といった、戦国後期の大大名は登場しません。この点では「中堅どころの救済」という目的に合致しているような気がしますが、しかし織田、豊臣、徳川といった織豊系中央政権は登場します。所詮は商業誌ですから、厳密なポリシーの遵守を期待することはムリなのでしょう。また大内氏は、戦国後期に人気が集中している現況ではマイナーな大名に含まれるのかもしれませんが、ご存知の方はご存知の通り、戦国前期においては幕政を左右した大大名です。ただし、載っている人物は末期の人物ばかりです。

そのようなちょっと怪しい大名選択基準の中で、九州の大名については結構いいところを突いているな、と思います。あえて大友、島津といった大大名は選ばず、まさに国人クラスの渋い選択をしてくれています。残念ながら割かれているページが少なくて記事が小さいのですが、商業誌ベースでこの顔触れはなかなか無いでしょう。本書の前に「戦国九州三国志」で特集したばかりであるからかもしれません。

執筆陣もなかなかによいと思います。いつものような、情緒的で内容の無い文章を書く作家連が今回は含まれていません。作家の肩書きで記事を書いている人は何人かいますが、そんなにひどい内容の記事はありません。

有名な大大名に関する記事に飽き足らず、もう少し詳しく戦国時代を知りたいという戦国マニアの入口にいるような人にはオススメかと思います。

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西洋戦史 ギリシア・ローマ編読了

歴史群像アーカイブVOL.4「西洋戦史 ギリシア・ローマ編」を読みました。

本書は雑誌「歴史群像」の過去の記事の中から、特定のテーマに沿った記事を選び出して一冊にまとめたものです。

実は私は雑誌「歴史群像」は創刊号からコンプリートしてますので、本書は買う意味があまりなかったのですが、そのことは後で気付きました。

本書に取り上げられている記事は、

・ペロポネソス戦争(2003年12月号)
・テーバイ vs スパルタ(2006年6月号)
・カイロネイアの戦い(1997年夏秋号)
・イッソスの戦い(1998年夏秋号)
・カンナエ殲滅戦(2000年冬春号)
・ザマ会戦(2002年2月号)
・ローマ内乱記(2002年10月号)
・アレシアの戦い(1998年冬春号)
・ローマ帝国の誕生(2005年10月号)
・ローマ軍団史(2000年夏秋号)

の10本。ちなみに、記事の順番はほぼ年代順となっていますが、アレシアの戦いは紀元前52年、ファルサルスの戦いは紀元前48年ですので、ローマ内乱記とアレシアの戦いは年代的には順序が逆です。

記事の著者は「テーバイ vs スパルタ」を除いて有坂純氏。私は西洋古代史はあまり詳しくありませんので内容に妥当性については分かりませんが、氏の文章は非常に歯切れが良く読んでいて爽快感があります。また、各記事の掲載時期はバラバラなのですが、一つのテーマに沿った記事を集中的に読むと流れが分かりやすくて、それはそれでよいのかもしれないと思います(ということで、買ってしまった自分を納得させています)。

本書に掲載されている記事の中で、雑誌「歴史群像」での掲載時期が最も新しいのは2006年6月の記事ですが、実はこれ以降現在にいたるまで、雑誌「歴史群像」にはギリシア・ローマに関する大型の記事は全く載っていません。長らく第二次大戦の記事が巻頭を飾り続けていましたが、最近はさすがにネタが尽きたのか、第一次大戦や日露戦争、戦国時代などの記事が特集されることが増えてきました。ギリシア・ローマを含めて、広く世界のいろいろな地域のいろいろな時代の記事が掲載されていくと良いと期待しています。

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