朝鮮戦争読了
新・歴史群像シリーズの第8巻、「朝鮮戦争」を読みました。
いろいろ軍事的には興味深い戦争ではありますが、
全般的に言って、むなしい戦争だな、という印象です。
戦争は1950年6月25日に始まります。戦争の始まりには
諸説ありますが、本書は北朝鮮の奇襲説を採っています。
わずか3日後の6月28日にはソウル占領。30日には
アメリカ軍が地上軍派遣を決定。7月7日には国連軍創設。
しかし北朝鮮の勢いは止められず、釜山へと
追い詰められていきます。
いわゆる釜山橋頭保で防戦を続ける国連軍。しかしその頃、
北朝鮮軍の補給線は伸びきっていました。
9月15日、仁川上陸。国連軍の反撃が始まります。9月28日、
ソウル奪還。釜山橋頭保も反撃に転じ、朝鮮半島南部を
奪還していきます。10月1日、国連軍、38度線を突破。
10月20日、平壌占領。ところが、その2日前、10月18日には
中国軍が中朝国境を越えていました。
10月25日、中国軍第1次攻勢開始。12月5日、中国軍、平壌
奪還。翌1951年1月3日、中国軍ソウル占領。国連軍は
38度線を越えて撤退し、37度線でようやく態勢を整えて反撃に
転じます。3月15日、国連軍ソウル再奪還。そして戦線は
38度線で膠着します。
この間、戦線は38度線から一度朝鮮半島南端まで下がり、
次いで仁川上陸以降戦線は朝鮮半島北端まで上がり、
中国軍の介入により戦線は38度線に戻ります。期間にして
9ヶ月。朝鮮の民衆は戦火により甚大な被害を受けます。
戦争は、全期間でいうと後半の膠着期間の方がはるかに長く、
戦争が一応の休戦という形で決着するのは1953年7月27日。
結局、戦争が始まる前の状態とほぼ同じ休戦ラインで戦争は
終わるわけです。
大被害とむなしい結末。こういう歴史を多くの人が知って、歴史
から学んでいかなければならないと思いました。
ちなみに、本書は旧歴史群像シリーズの第60・61巻、「朝鮮戦争」
上・下巻をもとに再構成したものだそうです。私は旧歴史群像の
方は持っていないのですが、重複する内容が多いかもしれません。
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