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2010年6月

戦国軍師伝 読了

新・歴史群像シリーズの6冊目、「戦国軍師伝」を読みました。
一応主役は武田信玄の軍師と言われている山本勘助のようですが、
勘助関連の記事は全て小説まがいなんですよね。
まあ、それは読み流すとして、本書では静岡大学教授小和田哲男氏
監修のもとで軍師を5つのタイプに分けています。その5タイプというのは
①軍配者的軍師
②戦術・戦略担当軍師
③参謀型軍師
④外交型軍師
⑤官僚型軍師
の5つ。戦国好きな人であればこの分類にも「いや、こうじゃないか」という
意見を持つ人はきっと多いでしょう。その意見は、具体的に各タイプに分類
された武将を見ればより強くなるでしょう。
①軍配者的軍師
太田道灌、角隈石宗、川田義朗
②戦術・戦略担当軍師
竹中半兵衛、黒田官兵衛、真田三代、蜂須賀正勝、島左近、後藤又兵衛
③参謀型軍師
豊臣秀長、小早川隆景、北条早雲、島津義弘、鍋島直茂、朝倉宗滴、直江兼続、
片倉景綱、山中鹿助、立花道雪、上井覚兼、海北綱親
④外交型軍師
太原雪斎、安国寺恵瓊、以心崇伝、天海
⑤官僚型軍師
本多正信・正純、石田三成、藤堂高虎、大久保長安
なんだか「軍師」って何なのか分からなくなる分類ですけど、これだけの武将の
列伝を読めるのはいいかもしれません。角隈石宗とか海北綱親とかの列伝なんて
ちょっと他ではないですよね。

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闘神 武田信玄読了

新・歴史群像シリーズ第5号「闘神 武田信玄」を読みました。
云わずと知れた戦国の名将武田信玄ですが、新・歴史群像シリーズにも
登場です。
本書巻末に武田二十四将の人物事典があるのですが、武将たちの名前
に関して、新説が多いのか、従来の説とは違う名前が挙げられています。
例えば内藤昌豊は内藤昌秀、高坂昌信は香坂虎綱、馬場信房は馬場信
春、秋山信友は秋山虎繁となっております。
また、甲陽軍鑑に関する評価を記した記事がかなり攻撃的な議論を展開
されています。「歴史学のための歴史を組み立てることに汲々とし、歴史
の本道を見失ってしまった」とか、「机上の歴史学は、あまりにも現実を知
らない手軽な論の展開だと思われてならない」とか非常に厳しい言い回し
が使用されています。
記事の中では、武田信玄と上杉謙信と北条氏康の3人を比較した記事が
面白かったですね。国人統制、領国掌握、経済政策など、各方面で比較
しており、戦国武将として単純に戦に強いかどうか、だけではなく領国の
支配者としての強さに総合的に迫ろうとする姿勢が良かったと思います。

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